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経営の本質は「愛」と「感謝」だ

「苦労して捻出した、なけなしの資金で求人サイトに広告を出しても、人が採れないのは、小規模だから」「今の若い人は採用しても、すぐに辞める」「大手や、有名なスタイリストがいるサロンは採れているだろうけれど」
そうではない。
そもそも、美容師の希望者が減っているのだ。

なぜ、ここまで減ってしまったのか。
「少子高齢化だから」「給料が安いから」「長時間労働だから」「休みが少ないから」
国家資格である美容資格を取り、10年頑張って独立して、やっと自分のお店を構えたとしても、社会的地位が低く、その先の希望が見えない。将来に不安がある。
しかし、それらは希望者が減少し続ける理由の一面でしかない。

スタイリストのなり手たちを惹きつける希望が見えないのは、なぜなのか。社会的な地位が低くなったのは、誰のせいなのか。
オーナーの気持ちに、姿勢に、問題があるからではないのかと、あえて問いたい。
「お客さま第一」と掲げているオーナーが、もし自分の利益ばかり追求していたら、従業員は、本気でお客さまのために、ましてや、お店のために、人生をかけて、働こうとするだろうか。
もしオーナーが、お客さまにもスタッフにも、愛と感謝の心で接することができたら、そんな素晴らしい環境のお店で一緒に働きたいと思う人が現れるのではないだろうか。

オーナー、その人自身が変わらなければならないのだ。
それがあってこその、そのための「人事制度改革」である。

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